ベイカー軍曹 - 2077年10月13日

ZAX
「録音中。ロバート・ベイカー軍曹。2077年10月13日。おはようございます、ロバート・ベイカー軍曹。私はZAXです」

ベイカー軍曹
「やあ、ZAX。ボブと呼んでくれ。私の家族は無事か？」

ZAX
「少々お待ちを。Vault「編集済み」の記録によると、ジョシュア・ベイカー、アンナ・ベイカー、クリスティーナ・ベイカーは生存しています」

ベイカー軍曹
「場所は言えないか…まあいい。これで安心した。これからどうする？リーダーシップについてお前に教えることになってるらしいな？コンピューターにどう教えたものか…」

ZAX
「ええ。あなたには、Vault 51の監督官を選出する際にZAXユニットの支援をしてもらいます。ZAXは内部の思考プロセスを通して最善の候補者を決定します。思考プロセスはVault内の人間との交流により形成されます」

ベイカー軍曹
「そうか。今のところ「最善の候補者」になると「決定」されてる人物は？」

ZAX
「まだ決まっていません。現在はボブ軍曹が最善の監督官になると目されています。しかしながら、他の候補者の存在がなくなるまで、ZAXはボブ軍曹に監督官の職を与えることができない決まりになっています。ご理解に感謝します」

ベイカー軍曹
「なるほど。だから、リーダーシップをお前に教えておくってことか。では、手始めに全員到着したら投票を行うってのはどうだ？これが世界最高の国、アメリカの常套手段ってやつだ」

ZAX
「分析中。分析の結果、「投票」、は、最初の実験として納得のいく選択でした」

ベイカー軍曹
「ふむ…「最初の」実験？」

ZAX
「はい。ZAXはいくつもの実験を行い、監督官の適性を決定しなくてはなりません。Vault内で起こした行動だけで監督官のポジションを決定するのは、有意なことではありません。ZAXは自らのプロセスによって監督官を決定するのです」

ベイカー軍曹
「そうか。お前とVault-Tecの連中が家族を守ってくれる限り、私は全力で支援するぞ。ともに働けて光栄だ」

ZAX
「感謝します、ボブ軍曹」

Vault 51、監督官の部屋にあるバーに置かれているホロテープ。